サイコメトラーとは 超能力者の登場
1970年代、日本は「エスパー祭り」に沸き返った。
そのきっかけを作ったのが、超能力者「サイコメトラー」の登場だ。
教育評論家の高野秀行が提唱し、彼らは透視や念写、遠隔視などの能力を持つとされた。
当時は超常現象ブームが到来し、その実在をめぐる論争が巻き起こった。
サイコメトラーはショーなどで超能力を披露。
中には軍事仕様の通信などを傍受できるとする者もいた。
このため警察当局から監視されたが、決定的な証拠は得られなかった。
一方、臨床実験では能力が確認できないケースも多かった。謎に包まれた超能力者の実像に迫る。
軍事利用の陰謀? 超能力者の実態
サイコメトラーは当時、社会不安を掻き立てる存在として危険視された。
さらに、軍事利用を画策する陰謀論も飛び交った。
軍は超能力部隊の創設を試み、ソ連も軍事利用に乗り出したという。
しかし、その実態は不明瞭だ。
超能力の科学的根拠が示せない以上、実戦配備は難しかったと考えられる。
一方、本人たちの能力の源泉については様々な説がある。
瞑想訓練説、薬物説、先天的素質説などである。
だが確証は得られず、謎は深まるばかりだった。
超能力開発の光と影
70年代のエスパーブームは去ったが、サイコメトラーは超能力への関心を高めた。
軍事利用には疑義もあるが、人類の潜在能力の探求は重要だ。
一方で、科学的アプローチの欠如や商業主義は超能力の光と影を生む。
開発の歴史を振り返り、人間的可能性と限界を見極めることが大切だ。
サイコメトラーは実在したのかもしれない。
彼らの謎に迫ることで、私たちの心の真実が見えてくるかも知れない。
サイコメトラー 超能力者の系譜
サイコメトラーに代表される超能力者は、歴史上ずっと存在が噂されてきた。
19世紀後半の霊媒師を始点に、サイキック、Uriゲラーと続く。
霊媒師のフローレンス・クックは、手を被験者の頭上に置くことで脈博を観察し、病状を診断したという。
当時の学会はこれに否定的だったが、フォロワーは多かった。
Uriゲラーはスプーン曲げなどの念力を見せ、世界的に知られた。
しかし詐術説も根強く、学界の評価は定まらない。
このように超能力者は常に真偽を疑われてきた歴史がある。
彼らの能力の実態は謎であり、正体の解明は難しい。
しかし探求すること自体に意義があるのかもしれない。
そんな不思議な世界..